「メモをとれ」の本当の意味

一週間前にカナダでのバイト先が決まり、早速先週末から働き始めた。

基本的に新しいバイト先で働く時には、

●挨拶、自己紹介をちゃんとする

●名前を覚えて、名前を呼ぶ

●教えてもらったことは一回で覚える

この三つを完璧にこなせば、まず問題なく過ごせるだろう。

だが、今まで日本でやってきたどのバイトでもそうだったのだが、私は短期的な記憶力がめちゃめちゃ悪いので、始めたばかりの頃はいつも苦戦する。

信じられないかもしれないが、人の名前を聞いて、その10秒後には忘れているということもある。

なかなか仕事が覚えられず、「覚えられないならメモをとれ」と言われるのがいつものパターンだ。

メモをとれとは言うが、レストランの仕込みなので基本的に手は濡れているし、メモをとったらいちいち手を洗わなければ行けないし、そもそもメモをとる時間なんて与えられずにどんどん説明される。

タッパーの種類とかめちゃめちゃあるのに、どうやってメモすんだよ、みたいな問題もある。

「メモできる状況じゃねえだろ。『メモをとれ』の一言で何でも解決しようとするんじゃねえ。さすがに俺でも同じ間違いを4回も5回もしないし、2、3回同じ小さい失敗をするくらいで怒るんじゃねえ。短気か。」

と思っていたし、今も思っている。

ただ最近、

メモをとれ=どんな方法でもいいから早く覚えられるようにもっともっと努力しろ

という意味に脳内変換するようにしたら、結構楽になった。

いちいち「いや、これどうやってメモするんだよ」というツッコミを心の中でする必要がなく、メモをとれと言われても、前ほどイライラしなくなった。

また家に帰った後に、その日のバイトでやったことや学んだことを可能な限り思い出し、可能な限り言語化して、紙にまとめることにした。

教えられたその場ではメモがしにくい内容でも、時間をかければ意外と言語化できたり、うまく図にまとめられたりすることにも気がついた。

とにかく、「メモをとれ」という言葉を、そのままの意味で受け取ることを辞めたことが、精神面にも習得度にも良い影響を与えた。

私と同じように苦しんでいる人の参考になれば幸いである。